社会福祉法人 天童会

お知らせ

華やぐ1年を、期待して!
理事長
飯野 順子
 今、「コロナ」は沈静化しつつあり、花々が次々と咲く様子をみると、今年こそ、華やぐ1年になってほしいと願うばかりです。 令和5年度は、秋津療育園65周年の節目の年です。創立記念日の際に、いつも思うことは、創設者のフロンティア・スピリットです。道なき道を何とか切り開こうという信念と熱意です。この精神を継承し、発展させる責務を、職員が一体となって、果たす時が来ていると思っています。

 秋津療育園には、歴史が紡いできた数々のブランドあります。例えば、生命と健康を守る看護と介護、園生の人生を豊かにする日中活動、栄養満点で生命を育む食事、手をかけ、温もりが伝わる衣服の縫製等々です。今年度、第1に取り組みたいことは、これらのサービスや活動に、更に磨きをかけ、輝かせて、ブランド化できるようにすることです。

 3年間の閉じられたコロナの時を越えて、内部はもとより、外部に向けても発出してゆきたいと考えています。更に、地域支援事業に着手し、諸事業を包括的に取り組むようになりました。職種も課題も多様になり、課題解決能力が求められています。そこで、第2に取り組みたいことは、組織力・チーム力の向上です。これらを取り組む姿勢について、大石園長先生がお書きになられていますので、バトンタッチします。
令和5年度をポジティブに
乗り切るための心構え
常務理事・秋津療育園園長
大石 勉
 新年度に当たって、この1年をポジティブに乗り切っていくための心構えは何かと考えてみました。先ず、第1は、「目標を設定することの重要性」です。自分自身の目標や所属する組織の目標を明確に設定し、それを達成するための具体的なアクションプランを立てることが大切です。

 第2は、「チームワークの重要性」です。一人で目標を達成することも大切ですが、チームワークがあってこそ、より大きな成果を得ることが期待できます。組織内のコミュニケーションの一層の改善を図り、良好な人間関係の下で、お互いに協力し合って目標を達成するように努力したいものです。

 第3は、「失敗から学ぶことの大切さ」です。目標達成の過程における「失敗や挫折」はつきものです。失敗を分析して原因を究明し、それを乗り越え、新たなアイデアの着想や自らの成長の機会とすることができれば、より大きな成果を得ることができます。失敗を恐れず、積極的に挑戦を続けることが重要です。

 第4は、「自己成長への意識」を絶えず持ち続けることです。自分自身のスキルアップや知識の増加に努めることでより良い成果を得ることができます。「自己成長への意識を高め、自分自身を常に向上させること」が強く求められています。

 以上、結局、基本的なことの再確認となりましたが、このような心積もりで、この1年を皆様と共に一歩一歩ポジティブに乗り切りながら、療育活動を発展させて行きたいと念願しております。

理念・基本方針

理念
 私たちは、障害者の生命と生活を守り心身の成長・発達を援助し、その維持に努め
 社会のつながりを保ち豊かな人生を実現するために努力します
基本方針
 1.個々の障害者に見合ったきめ細やかな療育を提供します
 2.療育の専門職として、知識と技術と精神を養い、職員相互の理解と協調を図り療育に努めます
 3.家族や社会と連携し、共に福祉の向上に貢献します
 4.施設が持っている専門分野などを地域に還元します
 5.諸外国とも交流し、障害者療育・福祉の向上を図ります

令和5年度運営方針

 1.一人ひとりの園生の生命と健康を守り、個性を尊重し、自己実現を図ります
 2.療育環境を整備し、日常生活や日中活動の質的充実を図ります
 3.療育の専門職として知識・技能を高め、職員の協働により、きめ細やかな療育活動を進めます
 4.ご家族とのつながりを大切にし、連携を深め、安心と信頼のある環境づくりを進めます
 5.地域支援事業の充実・発展を推進し、地域社会に貢献します
 6.諸外国との国際交流を進め、福祉・療育に関わる人材の育成に貢献します

沿革

1958 (昭和33) 年11月 草野熊吉が、キリスト教の精神に拠って、当時、児童福祉法、医療法、教育基本法などのあらゆる福祉の谷間におかれた重症児(重度重複障害児)のために、福祉の楽園を願い同志の協力を得て、秋津療育園を開設する (11月20日) 。
1959 (昭和34) 年7月 病床数21床で事業開始する (7月22日) 。
1962 (昭和37) 年12月 財団法人秋津療育園の設立が許可される。
1964 (昭和39) 年8月 旧第2棟・職員宿舎などを増築し28床増床する (病床数49床) 。
1965 (昭和40) 年6月 旧第1棟・炊事棟・管理棟などを増築し51床増床する (病床数100床) 。
1971 (昭和46) 年8月 成人棟増築、生活訓練棟を改築し27床増床する (病床数127床) 。
1974 (昭和49) 年7月 秋津療育園内に託児所 (こひつじ園) を開設し職員家族宿舎、医師宿舎を設置する。
1978 (昭和53) 年3月 秋津療育園内で歯科診療を開始する。
1988 (昭和63) 年12月 財団法人秋津療育園から社会福祉法人天童会に運営を継承。設立認可される (12月15日) 。
1989 (平成元) 年10月 秋津療育園改築工事を開始する。
1991 (平成3) 年3月 改築工事第1期 (第2・3療育棟) が完了する。
1992 (平成4) 年7月 改築工事第2期が完了し8床増床する (病床数135床) 。通園、緊急一時保護、短期体験入所等を開始する。
1994 (平成6) 年3月 秋津療育園改築工事が完了し40床増床する (病床数175床) 。
1999 (平成11) 年3月 医療法改正に伴い、3病棟体制を4病棟体制に変更する。
2006 (平成18) 年10月 児童福祉法改正に従い、契約制度が導入される (入所事業) 。
2008 (平成20) 年7月 創立50周年を迎える。9月3日記念式典を開催する。
2010 (平成22) 年3月 こひつじ園を青葉町三丁目9番地33に移転する。
2012 (平成24) 年4月 障害者自立支援法等の改正に伴い、児童福祉法に依拠する医療型障害児入所施設と後に施行される障害者総合支援法に基づく療養介護事業所の一体型運営に移行する。
2013 (平成25) 年12月 秋津療育園相談支援センターを開設し、特定相談支援事業を開始する。
2017 (平成29) 年4月 こひつじ園が、事業所内保育事業を開始する (定員19名) 。
2018 (平成30) 年4月 子どもの複合施設 (SLPセンターアーク) 開設のため、地域支援事業準備室を設置する。
11月 秋津療育園相談支援センターで、障害児相談事業を開始する。
2019 (令和元) 年11月 創立60周年記念事業として、SLPセンターアーク新築工事を開始する。
2021 (令和3) 年1月 SLPセンターアーク新築工事が竣工する。
3月 SLPセンターアーク内に、アークこども相談センターを開設し、秋津療育園相談支援センターの障害児相談事業を移管する。同施設内に、アークこどもクリニックを開設する。
3月 SLPセンターアーク内に、児童発達支援センターマイム (福祉型児童発達支援センター) を開設し、児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援および保育所等訪問支援事業を開始する。
4月 SLPセンターアーク内に、こひつじ園を移転し名称をエメット保育園に変更する。
7月 訪問看護ステーションあきつを開設し、訪問看護事業、介護予防訪問看護事業を開始する。
2023 (令和5) 年4月 エメット保育園の事業を小規模保育事業A型に変更する。

各事業所